"脱オタクできない心の弱さと、脱オタクし辛く感じさせる世間"

http://piro.sakura.ne.jp/latest/blosxom.cgi/mote/2006-01-04_shikii.htm

その、敷居を乗り越えられない心の弱さを責めるべきか。自ら敷居を高く積み上げてしまう心の弱さを責めるべきか。それとも、彼に敷居を高く積み上げさせてしまう世間を責めるべきか。

3番目の視点のように世間に問題の原因を見出す考え方は「マトモな大人」からは忌避されがちであるように思うが、そこで思考停止するのもどうかと思う。

 ちょっと思考実験をやってみる。




 「脱オタ基本セット」
床屋ヘアサロン券
・整髪料(など)、スターターキット
・下着上下靴下
・パンツx2
・ベルト
・シャツx3
・ニットx1
・ジャケット(もしくはパーカーとか)
・靴
・バッグ
・メンテナンスキット
・シチュに応じた着用例など掲載したマニュアル
・問い合わせ券(3回分)
お米券(進呈)
マニュアル通りにサイズを計測し、写真を添付して申し込んでください。
ヘアサロン券には、推奨ヘアスタイルを記述してありますので提携ヘアサロンへ持参してください。


っていうパッケージを売り出しても、買い手はいないと思う。

化粧品ブランドのダヴは、リアルビューティをキャッチフレーズにして、世界的に広告展開を行っている。今ではもう当り前になっているかもしれないが、この広告展開が始まった頃、いわゆる不美人がTV の画面に大写しにされて、「なぜTVの画面の中でまでブサイクを見なきゃならんのだ」と面食らった視聴者は多いのではないだろうか。

だからファッション業界全体も……と、この一事をとりあげて言うのはもちろん乱暴な話だが、頭を軟らかくしてみる材料にはなるのではないだろうかとは思う。

 無印良品では、美男美女といえないような人物をモデルにして商品写真を撮っている。ただ、ノイズレスな服を、ノイズレスな背景で撮影することで個性を演出していることに注意。