"次世代の少年モノのストーリー展開の解題"

http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20051121/p1

《70年代〜80年代的D.T.ストーリー:SWとガンダムと銀英伝

●まず延々と歴史設定を語るOPや第一章
●市民革命や平等を求めた戦争が、争いごとの発端。
●主人公が先天的な天才で童貞

《90年代的D.Tストーリー:エンダーのゲーム、Ζガンダム新世紀エヴァンゲリオン

●詳細な歴史・設定があるんだけどわざとそれを語らない
●国家間戦争ではなく、テロ・正体不明の敵が相手。
●主人公は先天的な天才で童貞で、深刻なトラウマを抱えている

《おそらく次世代のD.T.ストーリー》

●歴史・世界設定は、ストーリー進展に従って増えてくる
●セカイを一新させようとする組織が敵。
●主人公は「白」と「黒」の少年が二人。
「白」は「黒」より未熟で弱いがポリティカルコレクトネス的に正しく少年モノの王道を進む。
「黒」は「白」より強いが、殺人・変態・サイコ衝動を含む自身の汚れを知るがゆえに「白」にコンプレックス抱き、「白」を助けたいと思っている。

90年代に自覚してしまった、少年性の中にある《黒》をかき消してしまうことは、もはや無理と言うことを飲み込んだ上で、《白》を維持して、文化的な継承をどのように果たしていくかみたいな話になるのかな?

同人誌に期待。
このD.T.ストーリーの推移と、ラノベやエロゲとの相互関係に興味。

ああ、あざの耕平の「Dクラッカーズ」から、「BLACK BLOOD BROTHERS」への移行は「90年代」から「次世代」の動きに呼応しているかも。ずいぶん軽くなったと驚いたけれど、時代の流れだったのね。