天才を研究

http://d.hatena.ne.jp/trivial/20051024/1130103541

  • 天才の努力の跡は見えにくいので、「才能がすべて」と評価されがち。
  • 現代では面白さを生み出す方法論が確立されているので、それをどううまく使いこなせるかがポイントとなる。
  • 現代の「天才」は概ね宣伝により作られたものである。
  • 大衆は天才の個性を求めているわけではない。
  • 個性や作家性が減じるに従って、逆にわずかな個性にことさら着目する動きが生じる。
  • 集団分業体制の進捗に伴い、マニュアル化・脱個性化の動きはますます進むだろう。

問題は、これらの主張をどうやって検証するか、だ。

検証方法の提案。

  • 任意の天才の定義づけをする。
  • 定義にあう、実例を探す。
  • 結論を述べる。

http://pathog.umin.jp/pathography.html
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=997427222X
学問における天才には、書籍があるのでレポートにするなら読むと吉かも。


自分的には、パラダイムシフトを引き起こすような才能の持ち主を天才、と呼びたい。努力の有無に関わらず。ただ、
・創作物、著作物によってパラダイムシフトを起こした個人
パラダイムシフトを先取りした、もしくは輸入した個人
パラダイムシフトを、象徴させた個人
って区別がつきづらいのが創作の世界。

 ヒットを打ったのはイチローで、ホームランを打ったのは松井秀樹と結果と行為者の間が直結するのがスポーツの世界だけど、創作したのか、輸入したのか、それとも誰かが作ったものが個人ブランドで売られているのか、分かりづらいのがこのへんの世界という話。

 あ、あと、昔は価値観というのは固定されているものだったので、価値観の変革は驚きをもって迎えられたけど、いまは相対化したポストモダンの時代なので天才って出づらいかも。

パラダイム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A0