"投資家の食い逃げ"

http://members.at.infoseek.co.jp/masa_n/column/050531.htm
via
http://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/20051022#1129956419

調べてみると、この投資グループ、10ポンドでローバーを買い取った後、経営権を握って配分ルールを変更した。もはや未来のない会社であるがゆえ、技術投資や人的投資は行わない。給与は抑制する。その代わり、自分たちへの高い俸給と、会社を辞めた後の年金を拠出できるようにルールを作り変えていたのである。

 事実、彼らが経営権を手放した後も、会社は彼らへの事実上の負債を抱えたままなのである。つまり、金儲け以外に会社を所有する目的はなかったわけだ。

 あるところに、一斤のパンと、一個のタマゴと、一本のハムと、100人の餓えた男がいた。村長は途方に暮れた。どうすれば皆が納得するのか見当がつかない。他の村長に尋ねたが、いい考えは浮かばなかった。そこへ旅人が通りかかった。私に料理させてください。村長は喜んで彼に料理を任せた。旅人は、卵を茹で、ハムを焼き、そして全部食べてしまった。そして言った。私は料理を任されました。男たちの面倒は任されていません。


 日産にしても、長銀にしても、社会的責任が足かせとなっていたわけで、社会的責任を放棄して、儲けになった。その、黙示的なルールを無視できるのが外資と外国籍人とホリエもんと村上ファンド
 だから、我々が行わなければならないのは、黙示ルールの成文化か、成文化されていない黙示ルールの撤廃か。さもなければ、明示された資産を接収し、黙示的な責任は放棄する外資と外国籍人に食い荒らされる結果となろう。