"空虚な私にリアリティーを体験させる美少女ゲームという装置"

昔のエントリーの再利用。
http://d.hatena.ne.jp/REV/20040522
「美少女」の現代史 (講談社現代新書)
より。

「ここにあるのは責任という娯楽です。責任を引き受けるということで、空虚な私に「主体」というリアリティーを体験させてくれる「あなた」という装置が、美少女ゲームです。」

 「私」という器が空っぽな時に、それを満たそうといろいろな娯楽が発達したわけなのだが、器それ自体が壊れているときにはどうすればいいのか?という話。ノベルゲーと、ノベルゲーを引き伸ばしたアニメとの差はこのへんにあるのだとは思う。