じゃがいも

http://encyclopedie-ja.snyke.com/articles/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2.html

ヨーロッパに持ち込まれたジャガイモは、当初外見の不格好なことから食わず嫌いされたが、ヨーロッパで栽培される主要な作物よりも寒冷な気候に耐え作付面積当たりの収量も大きいので、やがてアイルランド北ヨーロッパの一部では重要な食料になった。アイルランドでは栽培の容易さや収量の為だけではなく、征服者のイングランド貴族が熱心に勧めたことにもよった。ジャガイモの栽培を増やして農民がそれを食べるように仕向ければ自分達が収奪する麦の分量が増えると考えてのことである。結果としてアイルランドでは主食としてジャガイモが非常に重要になったので、1840年代にジャガイモの胴枯れ病がヨーロッパに蔓延した結果、ジャガイモに依存していたアイルランドでは飢饉が起こり、大勢のアイルランド人が北アメリカに移住することになった。

一定の多様性が必要な話。
http://www3.asahi.com/opendoors/zasshi/syukan/briefing/backnumber/500/575.html
こちらはちょっと政治向きなはなし。

 それでもアイルランドほどジャガイモをたたえた国はなかった。ランパーズというジャガイモに特化した超モノカルチャーに突き進んだ。それだけに、これが害虫によって侵されるとひとたまりもなかった。3年以内に100万人が飢餓で死んだ。一世代後、人口は半分に縮んだ。1348年の黒死病以来のすさまじい人口崩壊だった。

 遺伝子組み換え食品の出現は、人類から飢えをなくす切り札のように喧伝されている。しかし実際は、人類はモノカルチャーの恐怖にさらされていると著者は言う。

 優生学の進歩は、遺伝子組み換え人間へ繋がり、イデアルなクローンへ繋がるのではないか?ガンダムSEEDのような世界になり、残り三話で急遽話を終わらすような世界だ。とはいえ、出生前診断からの(中略)には反対しません。積極的に賛成はしないけど。

参考:"必用な分断と不必要な分断"
http://d.hatena.ne.jp/demian/20050920/p1