"人民元切上げ"

http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2005/07/post_0a2c.html

幅な切上げは更なる切上げへの思惑を生む。そして、更なる切上げを予想した投資家は我先にドル売り人民元買いの投機的取引に乗り出すことになる。その結果中国の金融市場には資金があふれ、金利が低下する。低金利によって設備投資は拡大し、地価や株価は上昇する。バブルの発生だ。もちろん、最初から大幅に切り上げてしまえばこのような思惑の発生は抑止できるが、代わりに国内経済への深刻な悪影響を覚悟する必要がある。

で、バブルとともに内需が拡大するので、問題だった貿易収支は赤字に転ずる。赤字を抑えるには今度は通貨の切下げが必要になるが、通貨の切下げもまた更なる通貨切下げへの思惑を生み、今度はドル買い人民元売りの投機的取引が盛り上がることになる。いわゆる通貨危機だ。というか、これはタイが10年前に辿った道そのものなのだが。

 このへんのシステムは想像の範囲外・・・