東証450万件/日、NYは4680万件/時

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060120/1137740301
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20051130

 十九日付米紙エイジアン・ウォールストリート・ジャーナルは一面トップで「東証の緊急停止は、自らの技術力を誇ってきた日本という国の中枢が、驚くべき敗北宣言に追い込まれたことにほかならない」と論評した。

 同日付英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)も、一面トップで「屈辱の再発を免れようと、絶望的な試みが続けられている」と東証の混乱ぶりを伝えた。

 昨年秋に東証のトラブルがあって、その際
東証は一個のシステムだけど、あちらは複数のシステムがあって、1基は実行用、1基は検証用」
 という指摘があった。
 誤解を招く言葉で言えば、株式取引というのはギャンブルで、胴元が負けそうになったらスロットマシンの電源を落とすようなカジノには、客が集まらないんじゃ、という話か。しかし、日本通貨経済の根幹を支える東証が、そんなオマヌケなスペックでどうするんだろう。どっかの国で、じゃあ証券取引所システムのコンペやります、ってときに、日本代表のF社はどうプレゼンするんだろう。


 プラザ合意の頃だったかな。日本は農産物保護と引き換えに、最先端産業をアメリカに引渡し、で、内需拡大でバブルに持ち込んだ。世界の工場をやめて、世界の金貸しになると思いきや、結局買ったのは債券とか株じゃなくて、絵とか城とかそんなもんで、みんな毟られた。最先端産業は相変わらずアメリカで、量産は中国になって、結局不況になっている。心を入れ替えて?製造業に邁進…するわけでもなく、ゼロ金利政策に乗ったマネーゲーマーが跳梁するばかり。マネーゲーマーのゲーム天国で行くのかな、と思えば、今度のライブドア潰し。


 設備もないのに過密運転のJRWとか、外部委託で事故続発のJALとか、予算削減で鉄筋を削減した姉歯とか、そんなのばっかり。これも、「消費者には、そんなメーカーのことなんて関係ないの。とにかく、やすければいいの」という国民のコンセサス、というものなんだろう、きっと。