わたしたちの田村くん

 読了。
 進路調査票に「故郷の星に帰る」と書きつづける不思議系、松澤と、クールなツンドラ系、相馬にまつわる中篇x2。主人公の友人、高村の妹を描いた短編も。
 魔法も伝記も殺人事件もない、普通の物語。ボーイミーツなんとか、というアレ。伏線とその回収がうまくいっていて、適度に納得する話。所々、勝手に突っ走る主人公が青春だなぁ。もうちょっと辛めにすると、「砂糖菓子の・・・」になるけど、そこまで辛くないほうが好み。次刊予告もあり、このまま続くようだ。楽しみにしておく。