GSG、感想の感想

ttp://d.hatena.ne.jp/hajic/20050601#p2
 価値や正義なんて、どこにでも転がっている。ただ、どちらに共感するか、その程度の差でしかない。士郎正宗は、アプルシードでテロリストを徹底的に「認めていない」。GSGでは、テロリストを描かないことで、共感を排除していた。しかし、ピノキオ編に入り、フランカやピノキオを描写することで、共感の対象へと変化させたのだ。もともと、大きな正義で測るなら、犯罪者は逮捕して法廷で裁くべきなのだ。テロリストという疑いで(裁判で認定されない限り、疑いとして扱うのが最近の風潮。現行犯は除く)射殺するのは白色テロルという他は無い。可愛いから許すけど。
 非合法とはいえ、治安部隊を殺害し、ブービートラップを仕掛けた一味を野放しにすることは、善良な国民を危険にさらすという点でよろしくないと思うので、一般的な正義はあっちにあるとは思う。
 さて、人間との結びつきを、機能に求めたピノキオ組、フランカ組が、その終焉にあって「人間性」のような何かを回復した。取り残された「公社」側の行く末は。

 ラストを考えてみる。
 テロリストの鎮圧がひとまず成功。義体技術も実用化のステップへ。政治が動き、勢力図に変化。治安組織が改組。で、公社の粛清に入る!
 立てこもったり逃げたり、最後は駅でお別れ。ろりぺどカップルが南部へゴー。
 …人狼