All You Need Is Kill /桜坂 洋

集英社 スーパーダッシュ文庫
読了。
 よく分かる現代魔法、の作者なのだが、作風がかなり違う。前作では、技量の問題か構成の問題か、物語からおっぽりだされることがごく稀にあったけれど、これはもう、最後の一行に至るまで目を離すことができなかった。あー、なんというか、ちょっとスレてくると、物語をちょいメタな視点でみてしまうけど、これはその斜め上を疾走していく感じ。「謎の地球外生命と戦いを続ける未来の地球を舞台にしたSF(@まいじゃー)」、という見方もあるけれど、世界受容のあり方を描いた作品にもとれるかな。もうちょっと描写を固くすれば、SFのカテゴリーに入るかも(でも、きちんとSFにするにはSF設定が弱めかな)。
 EGコンバットと比較している感想もみたけれど、これについてはノーコメント。すっかり忘れているので。あと、エンダーのゲームをみて、とある戦争ゲームはやらんといかんか。
[推奨できる]+++
 

感想リンク集
http://d.hatena.ne.jp/yomimaru/20040627#iskill
作者の対談
http://dash.shueisha.co.jp/feature/0412.html