読了。
短編集の二作目。京介・豊花の幼稚園時代を描いたのが表題作。
どうも、このシリーズ、リアリティーがないというか、世界観がちぐはぐというか。シリアスにはシリアスの、ギャグにはギャグの、リアルの水準があるべきだと思うのだが、そのへん、今ひとつはっきりしない。もしかすると、これが現代の最先端、なのか。
キャラクターは非常によく、世捨て人的な京介、圧倒的なまでに身勝手な豊花。こういう組み合わせは、巻が進むとどちらもマイルドになってしまうがちだけど、まだまだキャラがしっかりしている。
良かったのは、「名前のない夏休み」。書き下ろしの短編。設定がちょっと強引だけど、豊花によって救われている京介、という位置づけが再確認できる一作。乾いた雰囲気も○。
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http://ynwhite.dyndns.org/~t-ruth/DIARY/nikki0408.html?08152118#040802
ちなみに、2chラノベ板のスレでは、アンチ8割、といった感じ。