読了。
なにがミステリーなのか今ひとつ分からなかったけど、ヴィクトリカが可愛い話。ツンデレといわれる言葉があり、30ページくらいでデレる作品もあるが、彼女は5巻に到ってもまだデレてはいない。素晴らしい。ところどころリアリティーが薄めなのも、まあ気にしないでおこう。口絵のカラーイラスト4Pだけで、代金の元を取ったようなものだし。

乃木坂春香の秘密〈3〉

乃木坂春香の秘密(3) (電撃文庫)

乃木坂春香の秘密(3) (電撃文庫)

読了。
容姿端麗学業万能etcな御嬢様のフラグを立てた平凡な主人公の話。ウエハスのないアイス、山葵もシャリもないトロの山盛り、サンチェも野菜もご飯もない、カルビの山盛り。

願望充足型の展開も悪くは無いけれど、でも、まあ、そういうマーケティングだと。

" 物語重視ってことはエロゲメソッドじゃなくてもいいって事だもんな"

http://blog.goo.ne.jp/kamimagi/e/176db94c804a811e5e5605fb2a662e61

ある日、爆弾がおちてきて』は表題作なんか特に典型的なエロゲメソッドで出来てるからメソッドを知らない人とか、嫌いな人には悪評だっただろうしみたいな……。
 ラノベがエロゲメソッドに行き着いて、エロゲが物語に回帰する現象は面白くも不思議である。
 いや、お互いに手を尽くしてしまって、なんでもアリになって境界が曖昧になっただけか。

 同じ場所でぐるぐる回っている、なんとかサンボのバターになった虎現象とも言えますが、これをぐるぐる螺旋を描きながら進歩していく現象、と評価することもできます。ラノベがエロゲのキャラクター性を取り込み、エロゲがラノベの物語を取り込み*1相互に変化していく現象は、二重螺旋として珍重したいところです。

*1:いや、証拠はないので言ってみただけ

"『このライトノベルがすごい!』のWeb系協力者の年齢構成"

http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2005_12.HTM#d15_3

とりあえず、10代が見当たらない&30代が多いという時点で、そりゃ世間の売り上げとネット上の評価はあわないよ、と思ったり。

"「多様性を認める社会」と「すべてのヒトが幸福であることを保証する社会」は両立しない。説。"

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/sivad/20051123%23p2

というか、同時に「多様性を認めない社会」と「すべてのヒトが幸福であることを保証する社会」も両立しません。

何故ならば、「幸福」を一義的に決定できないからです。逆に言うと、両立させるには「幸福」を誰かが一義的に決定し強制しなくてはならないわけです。

つまり「すべてのヒトが幸福であることを保証する社会」というもの自体が論理的には厳しいわけで、「できるだけ多くの人が幸福になる社会」ぐらいにしといたほうがいいんでしょうね。

「多様性を認める、多民族的・寛容的社会」
と、
「幸福を教条的に定義し、教条的な幸福を構成員に強要する社会」
が相容れないのは別におかしい話ではない。
だいたい、総称命題は数学を離れて成立することがあるのかね。

一定の枠内で行動の自由と、ほぼ無制限な内面の自由を与え、構成員から税金を徴収し、主として暴力からの自由を保障する。それが精一杯じゃないのかな。

 と、マジでかいているけれど、つられちゃったよクマー。

 まず、「幸福」の定義を聞くべきであった。幸福が未定義である以上、命題の真理値なんて論理的に導き出せる訳が無い。