創作の攻勢限界点

攻撃限界点という言葉がある。検索するとクラウゼヴィッツの『戦争論』において提唱された言葉のようだ。
要するに、攻撃側は弾薬食料人員… を揃えて攻撃するので策源地から遠ざかるにつれて勢いが減弱し限界に達するというものである。

理想的には、優位な側は自軍が攻勢限界点に達する前に紛争を終結させる事が望ましい。
もちろん、余裕を保っているうちに敵勢力を完全に撃滅できれば理想的である。
しかしそうでない場合、攻勢限界点に近い状態で講和を結び、勝ち取った優位を固定する必要がある。


さて、創作の種類にもよるけど初期設定による攻勢限界点というのが見えることがある。『追放された!』という設定だと追放元パーティーに肩を並べるとそのへんが攻勢限界点、卒業パーティーで『婚約を破棄する!』という設定だと、破棄を宣言した王子(北区ではない)と同格の相手と婚約するとそのへんが攻勢限界点。それに達するか達しないか程度で結末を迎えるのが一般文芸、そっから立ったキャラでわちゃわちゃ続けるのがキャラ小説って印象はある。