結構な怪作だった(良い意味で)。
え、学芸会だとロミオとジュリエットをジュリエットを演じるつもりで、『ロミオを演じようとしている鈴木くん』『ジュリエットを演じようとしている佐藤さん』になりがちといわれる。
この作品、戦国時代は戦国時代だし、加瀬亮織田信長だったし、浅野忠信黒田官兵衛だった。

でも、ビートたけし羽柴秀吉だったが、ビートたけしだった。
西島秀俊明智光秀だったが、でも西島秀俊でもあった。
木村祐一曽呂利新左衛門であり木村祐一だった。


なんていうか、ある種の料理はアクを取り除いたり香草を入れたりと『素材の臭み』を除去するのが上等と言われるようだが、このへんあえて素材の臭みを残すというか前面に押し出す構成だったと思う。『漫才文化』への接点の薄い外国人から見てどうなんだろ。