"既得権益打破!"

 二列になって、列車の到着を待っていた。ホームの指示にしたがい、ホームの縁からちょっと離れたところに立って。すると、中年男性が列の外側から接近。整然とドアの開くのを待つ人々は隙だらけに見えたのだろう。「既得権益の胡坐をかく奴らのスキをついて、ドアの近くにポジションをとり、自由競争で勝ち抜くぜ!」って顔をして中に入ってった。
 既得権益を攻撃する人って、そんな印象がある。