殺人と、業務上過失致死と、危険運転致死傷罪

県警は当初、生活保護受給者に心臓カテーテル手術をしたように装い、診療報酬をだまし取ったとする詐欺容疑で山本容疑者らを逮捕。その後、不必要な手術で男性を死亡させた疑いが浮上し、傷害致死容疑での立件に向け捜査していたが、遺体が既に火葬されていたことなどから立証が難しいと判断。十分な技術や経験がなく、人的態勢も確保しないまま手術を行い死亡させたとする業務上過失致死容疑に切り替えた。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100206k0000e040013000c.html

 報道から見るに、業務上過失致死というより、危険運転致死傷罪傷害致死に該当するような事件ではある。
 

 「肝臓は出血しやすいけど大丈夫ですか」。4年前、山本病院のベテランの女性看護師は、山本被告に不安を訴えた。「肝臓手術の経験なんてないのに……」。だが、山本被告は「簡単な手術やん」と取り合わず、その後、輸血用血液が全くないまま山本被告、塚本容疑者、看護師2人の計4人で手術が行われた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100206-OYT1T00609.htm

人工呼吸や心臓マッサージが施されたが、手術開始から約4時間半後、男性の死亡が確認された。その間、看護師が山本被告の院内連絡用PHSを何度も呼び出したが、一度も応答はなかった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100206-OYT1T00609.htm

人望無いのね。

 医療関係者によると、血管が集中する肝臓は大量出血の可能性があるため、輸血用血液は一般の開腹手術の約1・5倍にあたる2リットル程度を用意し、麻酔医を含む7、8人で手術を担当するのが一般的で、専門医は「経験や止血法などの専門知識がなく、指導医もいない状態で肝臓手術をするなんてあり得ない」とする。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100206-OYT1T00609.htm

そういえば、こんな報道も。

 【ニューヨーク共同】AP通信によると、ロサンゼルス郡の検察当局は8日午前(日本時間9日未明)、昨年6月に急死した米人気歌手マイケル・ジャクソンさん=当時(50)=に麻酔薬などを投与した専属医のコンラッド・マーレー医師を過失致死容疑で訴追したと発表した。

http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020901000011.html

原文は、Manslaughter(故殺、過失致死)らしい。
http://d.hatena.ne.jp/REV/20090825/p4