専門家でないけどコメント

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20090130
あちらでコメントしている方々は、「汚れの落ちている」ことを前提とした手洗いの話をしているので、そのへんを混同しないほうが吉。


なんていうか、普通の菌は平原の歩兵部隊みたいなもので、水道水の絨毯爆撃で簡単に一掃されます。実は、手の皮膚には毛穴などの穴がたくさんあって、そこに菌が潜んでいますが、表面の菌を洗い流してしまえば組織的抵抗力を無くしてしまうので、それで十分なわけです。爆撃しすぎると、「枯葉剤を撒いたら木が枯れて草が繁茂し、もっとゲリラを見つけづらくなった」どこかの国の様なことになるわけですね*1。ところが、油汚れや、砂粒なんかが残っていると、そこに菌の大部隊が潜んでいて、それが傷口などに入ると感染に繋がります。そのへん注意。



で、良く知らないで書くけど、鋏。未使用ならともかく、たんぱく質の皮膜が付着していたり、錆のような何かが付着していて、その汚れや、その汚れの下に菌が残っている可能性は排除できない。高圧を掛けるならともかく、100度で軽く煮沸するくらいであれば、病原性のある物質を不活化せずに残しちゃう可能性がある。ヒンジの部分とかね。事務用鋏であれば、糸くずや砂粒のような非有機性のゴミであり、菌が増殖する可能性は低いかもしれないけど、以前血液が付着した鋏は、そしてそれが不適切に扱われていれば、除去されていない有機物に菌が増殖して(書いていて怖くなった)、操作の際にそれが血中に入り、みたいな。


sterized - clean -(normal) - dirty
のステイタスを認識しておくと幸せになれるかもよ。

*1:実は違う