日本では、麻薬、覚せい剤は禁止されている。もちろん、完全な取り締まりは不可能で、暴力団の資金源になっている。だからといって、「麻薬、覚せい剤を解禁すべき」という意見を見たことは無い。
日本では、酒は（成年は）禁止されていない。飲酒による、交通事故、酩酊による路上睡眠、ホームでの嘔吐、急性アルコール中毒、暴力行為、アルハラ、肝硬変、暴言は，祟りとでも思って全て堪え忍べ！！ *1とは、言われていない。あんまり。で、禁止には、「暴力組織の資金源になる。完全な禁止は無理だ。飲酒は文化」みたいな反論はある。あと、「２０歳０ヶ月と１９歳１１ヶ月に、どれほどの差があるのか」という異議を見たことがあった。
タバコは、公共の場では禁止されていく方向にある。喫煙による、悪臭、火炎の接触、火災、喘息、肺癌、疾病等は，祟りとでも思って全て堪え忍べ！！ *2であったのだが、最近はそうでもないようだ。あ、猫の祟りかな。
日本では、拳銃所持は禁止されている。もちろん、完全な取り締まりは不可能で、暴力団の資金源になっている。だからといって、「拳銃を解禁すべき」という意見を見たことは無い。解禁されれば、拳銃による、射殺、銃創、暴発、脅迫、犯罪等は，祟りとでも思って全て堪え忍べ！！ *3になるだろうが、国民の大多数は堪えるつもりはなさそうである。
日本では、包丁所持は禁止されていない。ちなみに、所持は禁止されていないが、携帯・輸送には制約はある。包丁による、刺殺、切創、脅迫、犯罪等は，祟りとでも思って全て堪え忍べ！！ *4みたいな煽りは稀にしか見ない。包丁それ自体はニュートラルで、犯罪を犯す者が犯罪者。所持・使用それ自体は規制の必要性はなさそう。
と、そんなわけで、対象となる物品の形質によって規制は変わり、でもって、時代によっても規制は変わる。今現在、乗用車に実名の記述は義務になっていないが、危険な運転は、匿名のせいだ。実名にすれば、安全な運転になる。匿名の卑怯者が路上に溢れているので、ノーベル賞学者が安全に運転できない、なんていう議論が支持されるようになれば、乗用車に実名のプレートを表示することが義務付けられるようになるかも。
あれ！あっちで、会社名の入ったトラックが、乗用車煽ってる！
