ヤンデレ;キャラクターの過剰なメッセージ発信を読者が享受する技法

 オブジェクト、じゃなくて、キャラクターが、もっと分かりやすく、ヒロインが主人公にメッセージを送信し、主人公がACKを返し、状況が遷移すれば、ヒロインはメッセージを送信する理由がなくなり、安定状態に遷移してしまうと、話も終わりになる。
 なので、主人公は鈍感だったり、トーヘンボクだったりして、ヒロインはメッセージを発信しつづけ、主人公はそれを解読せず、読者はメッセージ、アテンションを享受し続けることになる。ヤンデレは、主人公の応答を無視してメッセージを送り続けることが可能になるし、ツンデレは、主人公が誤読し、読者は読解できるメッセージを発信させることになる。ある種のタブーや対立関係を設定することで、ヒロイン(稀に主人公と同性のこともある)はメッセージを発し続け、主人公はタブーのためにACKを返すことなく、メッセージは発信され続ける。


 あと、ツンデレにお嬢様属性が必須でないように、ヤンデレにも戦闘力は必須でないと思っていたが、そうでもないらしい。