こちらも。 http://d.hatena.ne.jp/REV/20071009/p2
ハリポは買い切り
そこで、こういう売り手市場の状況では、「書店の注文によって満数(全部)配本、ただし買い切り」という条件が提示されることがあります。これを書店側から言わせると「在庫リスクを負いますよ(買い切りでいいですよ)、だから注文した分全部くださいね」ということです。2002年発売の『ハリーポッターと炎のゴブレット』では、実際にこういう契約で本が卸されました。
ところがしかし、仕入れたハリポタが結局大量に売れ残って、往生してしまう書店がぞろぞろ現れ、新聞ダネにもなってしまいました。現状ではふつうの書店は、新刊本を買い切りで、自分の判断で「独自に仕入れる」などというビジネスはほとんどやったことがないわけですから、うまく行く方が僥倖だと言うべきでしょう。でも「仕入れ」というのはそういうリスクがあるのが実は当たり前で、そうした失敗を繰り返して小売店は市場を見極めることを学習するわけです。「ハリポタ」のような例はきわめてイレギュラーなケースにすぎす、いまのところ書店には、こういうトライアル&エラーの機会がほとんど与えられていません。
http://f29.aaa.livedoor.jp/~resalep/consignment.html
"角川書店、文庫「ダ・ヴィンチ・コード」責任販売の結果発表"
8月末までに発行した815万部(上・中・下巻合計)のうち、責任販売分は7割超の582万部。参加書店数は221法人・5083店舗。報奨金の支払い総額は約7000万円。書店法人別入荷数トップはカルチュア・コンビニエンス・クラブの約33万部。
http://www.shinbunka.co.jp/
「自費出版の本、増刷されない」 新風舎を2著者提訴へ
詩集などを自費出版した著者2人が21日、「在庫がなくなったら増刷する契約だったのに履行されない」などとして、大手自費出版会社「新風舎」(東京都港区)を相手取り、出版費用約220万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴する。同社をめぐっては7月、3人の著者らが「自分の本がほとんど店頭に並んでいない」として約800万円の賠償を求めて同地裁に提訴している。
http://www.asahi.com/national/update/1120/TKY200711200404.html
書店に在庫管理
たとえばここに、ジュンク堂池袋店の在庫とされるデータがある。
http://lightnovel.g.hatena.ne.jp/REV/20071020/p1
完売したタイトルもあれば、消化率が60%を下回るタイトルもある。