読者のリテラシー云々はやめておくとして

http://d.hatena.ne.jp/D_Amon/20060915/p1

ふむふむ、原文では「石油と軍事産業」と。これではあたかも暗いニュースリンクの著者が、本当は「石油と軍事産業」合わせての増収なのに、原文を恣意的に利用して軍需の増収を誇張していると誤解されかねませんね。ほほう。

という指摘がありました。
再度引用しますが、

軍需で多額の収入を得る経営者たち

しかしアメリカ国内の一部の人々には、こうした数字に米国経済の活況を感じているかもしれない。例えば、米国内の軍事関連企業上位34社の経営者の1人あたりの平均報酬額は、9/11テロ以前には 360万ドル(約4億2,331万円)だったのが、9/11テロ以降には720万ドル(8億4,664万円)に上昇している。これら軍事企業のCEO達 34人が9/11テロから昨年までに懐に入れた報酬総額は9億8,400万ドル(約1,157億2,900万円)で、これはイラク国民100万人分の年収よりも多い金額ということだ。--http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/09/post_338c.html

Oil and Defense CEOs Pocket the Spoils

http://www.faireconomy.org/press/2006/ee06_ceos_pocket_the_spoils_preview.html

ヒマなひとは、原文と見比べてね。「石油と軍事産業」となってます。

 軍事産業の経営者達の報酬は倍になっています。また、一人8億円という金額は、通常の先進国の労働者の収入からみても巨額なものですね。日本の一般的な経営者と比べてもおおいかもしれません。
 また、石油産業も潤っているようです。イラク侵攻が、石油産業の利権を求めた謀略だ、という話は、侵攻発動前からありました。軍事+石油産業の経営者の報酬の増加は、何かを物語っているかもしれません。
 軍需の増収について、私は言及していませんが、株価の推移(一企業ですが)については、以前リンクしています。
 まあ、冷戦終結で株価は下落、911、アフガンイラクで上昇していましたね。
 推定に推定を重ねた儲かる論、儲からない論、より、実際の数字の方が見ていて楽しいと思います。
 だれだれのBlogを見たから「儲かる」、どこどこのまとめサイトを見たから「儲からない」、というのは、寂しいと思いませんか?



 さて、「あそこ、と、ここと、食い違いがあるから」「△△の資料には信憑性がなく」「○○は無かった」みたいな論説はしていないつもりです。そう見えたとしたら、私の邪悪さに起因するものなので、これ以上は仕方が無いと諦めてください。売上が上がったり下がったり、利益率が上がったり下がったり、株価が上がったり下がったり、従業員が増えたり減ったり、そういう数字は『儲かる』『儲からない』に関係なく、転載したいと考えています。



もうちょっと書く

 相互検証による軍縮の推進が、一番望ましいと思います。

  • アメリカは他国を懲罰できる軍事力を残しておきたいと思うっぽい
  • ある種の国家は、軍事独裁無しに成り立たず、独裁政権の崩壊は内戦、国家の崩壊につながる(と思っている)っぽい

このへんが問題になるのかな。