"明日をも知らない命"

http://d.hatena.ne.jp/ROYGB/20051213

昨日書いたことの関連だが、「明日をも知れない命」にショックを受けるのは何故だろう。

誰にでも、明日死ぬ確率はある。その確率の高い低いの問題だろうか。

 それは、普通の人間は、
「明日をも知らない命」という物語を受け入れていないからじゃないかな。
「100年生きられない自分」という物語は受け入れていても。
動物は、物語を知らないので気にならない。
戦場では、本当に明日をも知らないのだが、
「命を顧みず祖国のために戦う自分」という物語を受け入れている(そうでないと戦うのをやめてしまう)。
物語からの著しい逸脱をもたらす、実害の少ない凶悪犯罪は厳しく糾弾されるし、物語に取り込まれた事故は日常となる。
だから、よく言及されるように、ある女の子の余命を延長しようと企図するなら、変質者に注意するより
・道路で横断するときには左右にきをつけよう
DQNの車には乗らないようにしよう。せめてシートベルトを。
メンヘルになるまえに気をつけよう
(もしかすると)
エチのときには病気に気をつけてね

 と諭したほうが、実効性はありそうだ。



 ハッピーエンドでも、バッドエンドでもいい。みな、物語の中断を恐れているのじゃないかな。
 (・・・オルタ?)