risk と danger

 どこかのBlogで、広い意味での危険を、"見える脅威"=dangerと、"見えない危険"=risk、に分類していた。見える脅威=dangerであれば、それを排除する方向に社会は動くし、見えない危険=riskであれば、起きた場合に対処する方向に社会は働く。拳銃を持って街を歩く男はdangerだし、猟銃をもって狩猟にでかける人はrisk。エアロ装備の爆走車はdangerに分類されるし、高速のトラックはriskだ。ある事象がdangerかriskなのかは、科学は説明しない。確率分布を指摘するのが役割だ。
 ということで、喫煙はriskかdangerか、ということで論議を繰り広げているサイトもあるが、社会的にはriskじゃなくてdangerになっているからな、喫煙行為は。もっと大きなriskがあるからdangerを放置してもいい、とか、dangerへの対応は、新たな危険を呼ぶ、という反論は、論者自体が危険視される原因となるかも。