強いぞぐぐるたん

htt://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050824/p1
 ぐぐるたんがプログラマーを囲い込むため人件費が高騰し、なんでも自前でやるため、ベンチャーに資金が回らなくなってしまった、という話。

以下妄想。
 昔の企業の戦法が一騎打ち、だとすると、M$とかは、準備砲火を浴びせた後の物量作戦。じゃあ、ぐぐるたんはというと、もう、相手の領土を囲んじゃうんだ。丸ごと。儲かりそうなら進駐していくし、儲かりそうも無いなら包囲して放置。おそらく、誰かが占領しようと進軍してきたら、攻め入る用意はあるだろう。

 最近のシリコン谷は、概ねインターネットで動いている。"インターネット"は誰のものでもない。でも、ぐぐるたんは、ニセインターネットを持っていて、ぐぐるたんのニセインターネットを介在させると、素早い検索ができる。インターネットは、WANにしてもLANにしても、速度遅めだけど、ぐぐるたんのニセインターネットは、もうちょっと素早い。

 そう。ぐぐるたんは、なにか新しいアイディアを実現するときに、自分の持っているニセインターネットを活用できる。そうすることで、実装速度、実装コスト、実行遅延を下げることができる。ポータルとか、ブランドとか、そういう次元もある(大きい)けど、中身のコストを大幅に安くすることができる。

 ぐぐるたんが、あんまし会社を買わないのは、きっと、インターネットな会社を買っても、意味が少なめだからだろう。もし、買っても、ぐぐるたんネットに移植をしなければ、ぐぐるたんが運営する意味が少ない。それなら、優秀なプログラマを雇って、ぐぐるたんネット上で作ったほうが速い、のだろう。

 リアルなものからバーチャルなものへ、移行していくのが今日この頃。HTMLで結びついた、疎なリアル・インターネットではない、もっと密に結びついた、バーチャルな、ニセ・インターネットに住むのがぐぐるたんだ。ぐぐるたんに勝つには、ぐぐるたんネットより密に作られた、ネオでメタなニセインターネットのような何かを構築し、しかも、ぐぐるたんを仲間はずれにするしかない。そうでないと、はっと気が付くと、世界には実は鯖なんてなく、全部ぐぐるたんのキャッシュでした、なんていう時代がくるぞ。がんばれひろゆき。ぼくらは、オルタの発売を待っている。

 という妄想。