http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050611k0000e040012000c.html
晃君は、用水路に落ちた友人の帽子を拾おうとしていたという。鉄ぶたは同小の男性非常勤講師(30)が片側を持ち上げていたが、手を滑らしたらしい。
賠償責任の所在、および講師へ刑罰を科すことの是非はさておき。
愚かさの代償は、誰が支払うべきなんだろう。
どう考えても、講師は安全手順を遵守していない。今回は頭であったが、たとえ手や足であっても、重大な事故につながる。一旦蓋を外すか、最低限、棒などを噛ませるかして、人力で支持しなくてもいいようにするべきではあった。そういう、準備が不可能であれば、「リスクが高いので、帽子を諦めるべきだ」という判断を下さなければならない。腹ばいになって身を乗り出す、それも危険な行為だ。
帽子を落とした時点で、もう既に帽子の命運は尽きたのだ。彼は、英雄的行為によって、ヒーローになろうとしたのだろうか。ああ、川に飛び込んでヒロインの大切なものをとりも戻し、賞賛を浴びるヒーローの姿が見えるようだ。