"スイスアーミーナイフメーカー二社が合併"

http://kiyotani.at.webry.info/200504/article_55.html

両社とも「軍市場」よりやはりコンシューマー市場の方が圧倒的に大きかったようです。ですが、9・11以来、刃物の機内持ち込みが禁止されてしまい、免税店などでの売り上げは激減しているそうです。

 さもありなん。
 スイスアーミーナイフは、緊急時の保険、のようなもの。確実に使う用事があるなら、ドライバーでも鋏でもナイフでも、単用品を持参する。なにがおこるか分からない時に役立つのがこういう品物。で、日常生活で想定されるのは、やっぱり旅行や出張。機内持込が制限されている今、下手に所持していると、薮蛇となる可能性すらある。こういう、多機能ナイフを安価に作るのは、かなりの精度を保ちながらのコストダウンが必要で、多大なノウハウが必要らしい。そんな、伝統工芸が廃れていくのはちょっと寂しい。