科学と政治、論理と感情

BSEを引き起こす、異常プリオンが末梢神経から発見された話。
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200504/112207.php

 純粋に、科学的というか論理的というか医学的というか統計学的な話をするなら、とるべき施策は、
・国家予算を一定とする条件で、平均余命を最長*1とする施策
 であろう。
 諸外国をみるに、BSEによる(人間さまの)死者は、死亡統計を変動させるほどではない。であれば、BSE関連に予算を割くより、もっと費用対効果に優れた分野に予算を投入したほうがいい。自殺とか煙草とか交通事故とか。とはいえ、

・一人、交通事故死が増えても、地方紙に少し記事が載るだけ
 だが、
・国内にてBSEで死者が出れば、一面トップ
 であろうことはいうまでもないし、

・肺がんで死ぬ人がいても、煙草を吸う
・何回落ちても、飛行機に乗る
 だろうが、
BSEで死者が出ると、牛肉パニックが起こる
 ことも、当然であろう。

 化学とか物理学とか生理学、には効用とか価値という概念は入っていないが、政治は、そういう概念そのものだ。翻って、"科学"、ってどのへんにあたるのだろう。

*1:この条件を、労働人口を最大とする、とか、医療費を最小とする、とか、変えることもできる。これこそ、まさに政治だ