オレ様化する子供たち、の感想の感想

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要は、働くものは弱く、消費者は強いのだ。だいたい、サラリーマンは腰が低く、自営業はそうではない。なにか不始末をしでかすと、会社本体を通じて上司から譴責される危険があるからだろう。純粋消費者である、主婦、コドモ、そして(略)は、そういう点で横暴になる。

「私たちは、生活のすみからすみまでお金が入り込んでいる生活を、初めて経験している。朝から夜まで『情報メディア』から情報が入ってくる生活も初めてである。お金がお金を生み出す経済の運動のなかに完全にまきこまれている。子どもたちが早くから『自立』(一人前)の感覚を身につけるのも、そういう経済のサイクルに入り込み、『消費主体』としての確信をもつからであろう。子どもたちは今や経済システムから直接メッセージを受け取っている(教育されている)。学校が『近代』を教えようとして『生活主体』や『労働主体』としての自立を説くまえに、すでに子どもたちは立派な『消費主体』としての自己を確立している。すでに経済的な主体であるのに、学校に入って、教育の『客体』にされることは、子どもたちにとっては、まったく不本意なことであろう。」(222頁)

金を持っていれば、いや、働かなければ暴君であり、一旦社会に組み込まれれば、暴君を前に労働しなければならない。うーん。働いたら負けだね。やっぱり。