ブラックロッド

 読了。非常に、微妙に面白い。
 世界観はオカルトと科学が入り混じったもの。菊地秀行なんかもその系譜なんだけど、呪術とか業とかそういうものを技術に乗っけてしまうのはどういう流れだったか。士郎正宗の「ORION」なんかはその系譜だったと思うのだけど。現代魔法シリーズに行き着くし、枝としては「され竜」とか「ウイザーズ・ブレイン」なんかにも繋がるか。
 要は、現代の戦闘は夢がなく、ベタなスペオペ以外に未来の想像もつかない。で、人間を前面に押し出すためには、呪文を詠唱するファンタジー世界かオカルト世界に帰結するのかな。


 ストーリーは典型的なハードボイルドもの、だった。