http://d.hatena.ne.jp/D_Amon/20061206/p1
例えば、ジャベリンのような撃ちっ放し能力のある対戦車ミサイルを搭載した(無線による遠隔操縦を含む)無人車両は戦車より遥かに安価で少ない資材で短時間で作れるのではないでしょうか。小型の装軌無人車両は戦車よりも踏破性*2や速度*3や輸送性において優れているのではないでしょうか。
私が、ある種の戦車不要論に懐疑的なのは、
「空軍が『爆撃は完璧だ』と保障しても、敵制圧下だったところに装甲無しで進撃するのコワイよね」
という発想があるからです。タコツボや建造物内で生き残った敵兵は、好きなだけひきつけてから自動小銃やRPGを撃てます。衛星も、高高度飛行の無人偵察機も、あの角の向こう、稜線の陰の敵兵の有無まで教えてくれません。チャチな装甲は、新型RPGには対抗できません。散開した歩兵はどちらにしても撃たれるかもしれませんが、部隊が壊滅しなければ誰かが病院に運んで行ってくれるかもしれないし、敵も怖がって逃げるかもしれません。
ので、十分視界が広く、良く制御された無人車両は、戦場を一変させる可能性があります。とりあえず、イスラエル軍が欲しがりそうです。
ちょっと追記
爆弾を落とすのに、アメリカは一機数千億円のステルス爆撃機を用意し、専用の格納庫から一回一回塗装を施した上、大西洋を横断させ、GPSで誘導させた。
一方、イラクは自動車に積んで信者に走らせた。
みたいな?
また、120mmAPFSDS弾をも防ぐという?M1A1が投入される一方、末端の兵士はお小遣いで防弾板を買ってハンヴィーにくくり付けているとか。アメリカ軍の無人戦闘車に航空支援が実施され、劣勢になると撃破を懸念して退却命令が下る一方、同盟国の歩兵は戦場に取り残される、なんていう皮肉な事態にならないといいけれど。