いつものあれ

「生国は関東は武蔵、遥か上州の山から落ちます大利根の流れて早き江戸川の、下総矢切野菊の墓渡し船のあるところ、帝釈天の鐘がなります柴又で、義理と情けのためならば、いつでも死にます猫一匹、姓は猫山、名は寅三郎、人渾名してフリテンの虎猫という人が駅前で車に轢かれた!」


みたいな電話をしてくる奴がいて、その電話をメモメモしながら、
「えーと、電話です。生国は関東は武蔵、遥か上州の山から落ちます大利根の流れて早き江戸川の、下総矢切野菊の墓渡し船のあるところ、帝釈天の鐘がなります柴又で、義理と情けのためならば、いつでも死にます猫一匹、姓は猫山、名は寅三郎、人渾名してフリテンの虎猫という人が駅前で車に轢かれたそうです」
みたいに報告してくる奴がいて、
その旅に
「駅前で事故!すぐに特捜1課が出動だ!!要件をさっさと言え!!!」
とプリプリしていたが、伝言者の中では他人が轢かれようが別にたいしたことはなく、柴又では帝釈天の鐘がなる方が大事なのかもしれん。すべては相対的や…



「えーと、電話です。生国は関東は武蔵、遥か上州の山から落ちます大利根の流れて早き江戸川の、下総矢切野菊の墓渡し船のあるところ、帝釈天の鐘がなります柴又で、義理と情けのためならば、いつでも死にます猫一匹、姓は猫山、名は寅三郎、人渾名してフリテンの虎猫という人が駅前で車に轢かれたときの捜査記録が検察から宅配便で帰ってきましたがどこに置きましょうか?」