ジョージ・オーウェル『ウィガン波止場への道』

「普通の人間なら、黒パンと生ニンジンを常食にするくらいなら飢え死にするほうを選ぶ。そして何よりも困ったことに、お金を持っていない人ほど、体にいい食べ物にお金を使いたがらない。億万長者はオレンジとライビタのビスケットという朝食を楽しんでいるが、失業者はそんなことはしない。(中略)失業しているときには味気ない健康食品など食べたくない。何かちょっとした美味しいものを食べたい。何かしら安上がりな美味が誘惑してくるのだ」。


これは、バナジー=デュフロ "貧乏人の経済学 "の、ゼミ資料からの孫引き。
http://www2.rikkyo.ac.jp/web/taki/contents/2013/20130715.pdf



想定

・貧乏な人は手当たり次第食べている
・手持ちのお金を全てカロリー購入に使う

現実

・全消費量のうち 36〜79%しか食べ物に使わない(18 カ国の貧乏な人々に関するデータによる)
・アルコール、タバコ、祭りへの支出をやめれば食費が 3 割増える
・食費の内ですら効率良いカロリー(モロコシやひえ)だけでなく高価でカロリー効率の悪いもの(米、砂糖など)に使われる

このへんが出発点。


他にも、書評は
http://d.hatena.ne.jp/JD-1976/20120609/p1
http://satotarokarinona.blog110.fc2.com/blog-date-20130411.html
など