"銀河英雄伝説は中共賛美小説なのか"

http://d.hatena.ne.jp/Lhankor_Mhy/20110606/1307372500
前置きとすると、「フィクションは、勧善懲悪である必要性はなく、バカな悪人が大成功し、知恵者の善人が不幸のどん底に落ち込んでもかまわない。問題は、それを読んだ読者が、作品を読んでどう生きるか、である」とか言っておく。なんていうか、たとえば、連盟と王国の戦いで、人間性に乏しく独善的で享楽的な主人公がサイコロを駆使した戦略で、聖人君子な戦略家の国王を打ち破ったってかまわないし、別に作者がサイコロ最高ー と思っているとは限らない、っと。


 でまあ、最初に銀英伝読んだ頃は、「ラインハルトカッコイイじゃん」「ヤンも、あのときヤッテしまえばよかったのに」という感想を持っていた。啓蒙君主、もしくは(超法規的)民主独裁が強いじゃないか、っていうもの。終盤、同盟の残党が意図したことは今ひとつ理解できなかった。繰り返して言うけど、衆愚政治に辟易した民衆が強固な指導者を求めると、どんなのが出てくるかというとあのへんで冒頭で述べられているのだが。