Windowsアプリケーションとの互換性の重要性は、クラウドサービスが今後どれだけ普及していくかに依存する。今後、よりクラウドサービスが普及していけば、ユーザーのローカルHDDにインストールしていくタイプのアプリケーションは減っていくだろう。そうなれば、Windowsアプリケーションとの互換性の重要性はどんどん下がっていくことになる。もちろん、その逆のストーリーも当然あり得るので、現時点ではなんとも言えない。
もう1つの価格の方だが、こちらの方は明らかにMicrosoftの旗色が悪そうだ。なぜかと言えば、 Google Chrome OSのOEMメーカーへの課金がないからだ。以前から何度も指摘しているが、このことはMicrosoftのビジネスモデルにとって非常に大きな脅威だ。
MicrosoftのOSのビジネスモデルは筆者が“税金型”と呼んでいる製品ごとに課金していく仕組みであり、大なり小なり課金が発生することになる。これに対して、Googleの方は“広告型”であり、OSの開発コストはユーザーがWebを見たり、Gmailを使ったりすることにより生じるトラフィックから発生する広告収益でまかなわれる仕組みとなっている。このため、製品ごとには課金が発生せず、製品に載せられるコストはOEMメーカー側で行なうカスタマイズにより発生するコストだけということになる。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20090710_300897.html
帰趨は弾言、じゃなくて断言できない。断言できるほどの「確信」があれば、株を売ったり買ったり空売ったりしている。
ただ、自分の実感として、OSはどんどん背景になっている。
なんていうか、ちょっと10年前なら、HP(←死語?)に写真を乗っけるために、(銀塩)カメラで撮影→DPE→スキャナでスキャン→レタッチソフトで調整→ホームページビルダー(のようなソフト)で貼り付け→FTPでアップロード、みたいな手順が必要だったけど、イマならケータイでポン、だし。
前は、PCを変えるたびに、ローカルブクマとメールデータの移行なんてやっていたけど、はてなとGmailにお任せだし。
ゲームも、自分の場合はローカルに置いておかないといけない事情があるが(笑)、クライアントと自分のユーザーIDだけあれば、機械どころかOSすら問わない、なんていう人も少なくないかもしれないし。
あ、Microsoft Windowsは、MS Officeが動く、という大きな利点があるけど、Powerpointの付かない家庭用Officeの価格下落は、Officeの地位低下を物語っているような。