労働者と経営者と、そして啼泣管理職

ただ、そういうことを言っておきながら、個々の例えば介護に奉仕して奉仕して、その結果燃え尽きて過労死・過労自殺をする人間に対しては、「戦略性が足りないからそうなるんだよ」とか言い垂れるとしたら、僕はそいつをぶん殴るけどね。「戦略性」っていうのは、結局「一人が犠牲になってもその結果万人が幸せになればそれでOK」という考えじゃねーか。そうじゃなくて、もし「燃え尽き症候群」を防ぎたいとしたら、「全体なんてどうでも良い!まず自分が生き延びるんだ!」というギアスを掛けるべきだろーが!

http://d.hatena.ne.jp/sjs7/20080525/1211730000

 この段には同意する。
 で、みんな、同意できるんじゃないかな。
 人間、非常時で無い限り*1、8時間労働と、妥当な範囲の残業で働くべきで、全体の為にお前だけ死ぬ気で働け、というのは不公平だと思う。
 で、戦略性wを発揮できる経営者と、燃え尽きる前に「まず自分が生き延びるんだ」と逃亡しにくい労働者との間で、低級管理職が過労死していくのではないだろうか。


 あ、底辺の労働者にも関わらず、重大な責任を課し、「お前が休むと全体が困る」というのは、「お前たち3人に、パンは2つしかない。○○○○○*2だ」と、背中のリュックにパンを詰め込んだ人が言うようなものか。

*1:役場の職員が、稀な災害の為に泊り込みで働くのは、残念ながら諦めてもらうしかない。だけど、救急隊など、緊急出動が常態な場合は、交代要員を手当てしておくべき

*2:横文字や難しい漢字