"「セクシィ・ギャルの大研究」について"

http://d.hatena.ne.jp/nukuteomika/20071230#1199014760
"セクシィ・ギャルの大研究" 上野千鶴子 (昭和57年刊 定価690円)
という、CMなどの図像に見る性的表現、を範にとったエントリー。



ハルヒとセルフタッチ

これと似ているのがセルフタッチというもので、
話している最中に自分の服、髪の毛など体の各部、持ち物などをいじる、手を組む、もみ手をする、ポケットに手を突っ込む、というのがその例である。
これは他人とコミュニケーションをとっているように見えて、
実は自分のとのナルシスティックなコミュニケーションに耽溺しているのである。

「女がタッチする女のからだ自体が、いかに繊細で高貴で、傷つきやすいものであるかを、自分で確認しているしぐさなのだ。」(p.171)

これも逃避であると同時に攻撃でもある。

すなわち、

「ほら、ここに、こんなはかなくも貴重なものがあるのに、なぜあなたは手を出さないの?」(同)

というメッセージにもなりうるのである――と上野は言う。

http://d.hatena.ne.jp/nukuteomika/20071230#1199014760

同時にそれはマスターベーションに近く、それゆえに性的メッセージになりうる。

と、すれば、

谷川流「<涼宮ハルヒ>シリーズ」(角川書店)は、セルフタッチの宝庫である。

エントリーの作者が知っているのか知らないのかは知らないが、
いとうのいぢが、女性のエロゲ原画家であることに関係があるのだろうか。