http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20071004
http://d.hatena.ne.jp/fuzzy2/20071005/p2
「9時から5時まで、残業はなし。有給、夏季休業、随時フル取得」
という仕事がいい、と、ヒラが思うとする。が、チームマネージャーになって、それを実現するのは、少なくとも、ちょっと(以上)難しいのではないか。
「納期なし。仕様変更なし。お客様の問い合わせへの回答は、担当者の所在次第*1。経費は青天井」
で、会議を通過させようとは、マネージャーは、思わないかも。まあ、納期がキツイ、経費がキツイ、とは言うかもだけど。
職場になかなか賢い後輩がいた。性格も素直で言われたことをきちんと実行する。彼は伸びるだろうと思っていたが上司との組み合わせが悪かった。彼の上司は部下を完全に管理したいタイプで、仕事も自分の決めたとおりにやらせていた。コースを外れることを許さなかった。後輩が素直なやつだからこれまた言うとおりに行動した。上司の割合正確なコピーができあがった。しかしながらコピーはコピーなのだ。オリジナルを越えることはできない。つまり質は劣化するのだ。しかも大した上司ではなかった。結局期待したほど大きく伸びることはなかった
http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20071005/p1
人材を伸ばす話。人間は環境に適応する傾向がある。ので、上の方の与えた環境に適応する傾向を持つ。勿論、環境を変える力を人間は持たないでもないけれど。さて、これは、よくある話だ。上司は、いろいろ試行錯誤の末、上司のコースを掴んだ筈だ*2。いくつかのコースを検討し、実施し、リスクとコストと利益の最適値を求め、危機が起こったときの対策も講じておく。この「試行錯誤」それ自体、コストがかかり、リスクもあることなので、最適値なコースを実施させる方がラクだ。
そうすると、大きなルート策定ではなくて、コース内の微調整に適応しちゃったりする。上司はラクだし、後輩もラクな筈。経営陣も、問題がなければラクかもしれない。ただ、環境が変化し、ルート再構築が必要になったとき、ルート再構築能力に欠ける、すくなくとも新しいコースに適応できない人材は、ちょっぴり寂しいかもしれない。