"「娘の思い出消された」と500万円請求"
交通事故死した娘がパソコンに残した思い出を修理の際に消されて精神的苦痛を受けたとして、秋田市の夫婦が、家電修理店を経営する家電量販店デンコードー(本部宮城県名取市)に、慰謝料計500万円を求める訴訟を19日までに秋田地裁に起こした。
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070319-172183.html
んー、ボタンの掛け違い論でいうなら、まずもってPC販売時に、記憶されたコンテントは保証の対象外であることを周知させる必要があった*1。もし、思い出を消さないPCが欲しければ、SIに頼めば、RAID、UPS、オンラインバックアップにオンサイト保守、の案件を見積もりしてくれたのではないか。修理時も同様で、デンコードーに「500万円」のデーターがあることを申告しておけば「留保の無いデータの肯定を!」じゃなくて、デンコードーがデータの重要性を聞いていれば、やはり専門店にデータの吸出しを外注することになったかも。
どちらにしても、非常にコストがかかることなので、誰がコストを支払うか「留保の無いデータの肯定を!」
デカってばかりで住みづらい世の中です。
↑分かりづらい日本語の例
参考:修理に出したらOfficeが消えた話
HDDの物理復旧例:160GBで\430,000
匿名ダイアリーでRAIDの話
wikipediaのRAID
また、故障に対する信頼性が向上したからといって、不注意によるデータの削除やなんらかの原因によるデータの改ざん、破損に対応できるわけではない。
バックアップはRAIDの代替とはならず、またRAIDもバックアップの代替とはならない。データは、両者を組みあわせて運用することによってより高い安全度を持って保全することができる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/RAID
自分の話
PCを修理に出すとき、HDDの内容は保証しない旨、念を押された。メールで修理を依頼、宅配便で発送すればラクなのに、なかなか繋がらない電話を掛けさせるのは、データ無保証を確認させるためか、と思った。バカ避けに俺が付き合う義理はねぇ、なんて叫ぶのが一番のバカだと思うので、はい、はい、そうですねぇ、わかりました。とスルー。こんなこともあろうかと、純正ディスクは取り外して、バルクHDDで運用していたので、メーカーに出すHDDにはデータは入っていないのだ。余裕があれば、Cドライブを定期的にミラーしておくと、なにかあった時に換装して起動できるので結構便利。ただ、管理をおろそかにすると引き出しに起動可能なドライブがゴロゴロと。
*1:私はそうはおもわないけど