"エロゲー的な漫画 エロ漫画的な漫画"

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 『かりん』の場合、噛む行為を正当化し、あるいは否定するロジックが二重三重に張り巡らされ、しかもそれらがいちいち雨水君と果林の関係を示唆する鍵になっている。なぜ果林は雨水君に反応するのか、なぜ果林は雨水君を噛めないのか、果林が雨水君に連れ添うというのはどういうことなのか、全てが入れ替わり立ち代わり絡まりあって今のふたりを映し出す。これはセックスを通じて何かを描かんとするエロ漫画表現の巧みな応用であり、しかも性表現規制なしという規制を解かれてより自由度と複雑さを増した発展形である。