http://blog.livedoor.jp/april_29/archives/15708243.html

 Leafは、「天使のいない12月」で過去の清算をなしえて、コンシューマー(AQUAPLUS)の「ToHeart2」で見事に再生しましたが、それまでに掛かった年月は3年。「天使のいない12月」をやっていれば、「ToHeart2」の・・・あの萌え狂いっぷりは、本気で同じライターと同じ原画さんが作ったのかと疑う出来。それくらい、「ToHeart2」は“萌えの原点”に立ち返っています。あれは自己否定を突き詰めた故に、戻れた「原点」だと思いますね。ここまで来るのに3年かかっているのですよ?・・・3年かかってやっと、Leafは、「こみっくパーティー(1999)」で自ら示した現実近似世界における・・・“純粋な恋愛物語”・・・に戻れたのです。

 Leafの東京開発室と大阪開発室は分けて表現するほうが無難だと思われ。
 TH2には、もっと過激な演出や設定も出来たけれど、ノイズレスな学園生活を愉しませるために、角を面取りしておいたぜ、という印象を強く感じた。なにか尖ったところが無い、尖ったものを作れなかった作品でなくて、尖った部分を刈り込んだ作品、という解釈。それは、うたわれるもの、天使のいない12月、を制作した経験が生きているのかな、と思った。それを、自己否定ととるか、それとも別の言葉で表現するかは言葉の問題。
 どっかへいって、否定して戻ってきたのではなくて、高いところへ登るために、らせん階段を昇っている、という表現が好きだ。