http://www.hatena.ne.jp/1129430527
・生物はストレスを最小化しようとする。
・従って、ストレスの無い状態がユートピアである、と考えられた。
・生物学的欲求を満たすユートピアは、昔の人にとっては実現不可能な、無限遠の存在だったけれど、文明の進歩によって満腹の実現は可能となってきた。
・想像力の進歩によって、ストレスの無い状況が描かれた創作はいろいろ登場している。
・ストレスの無い状態は、要するに「死」と等価である、とSF的には考えられている。
・母性原理的なユートピアに対し、男性原理的なミレニアムを対置する考え方もある。
・これは、戦って勝ち取る土地であり、生物学的ストレスは多めと考える。
・物語の死によるストレスからの解放
・ストレスの克服による物語の形成
は、裏表の存在なので、両方を同時に満たすことは難しい。
おまけ:
・新井素子理論、というものがある。
・「魔物を倒し、お姫様と結ばれた王子様の頭の上には隕石が振ってくるべきだ」
・「そうすれば、めでたしめでたしで物語は終わる」
・「さもなければ、お姫様には嫁姑問題が勃発するかもしれないし、王子様はその板ばさみとなって…」
・物語の終わりには、微妙なストレスの続く終わりなき日常が待っているという話だ。
・後に、彼女はこの考えを修正したらしい。
・「二人で魔物と戦った思い出があれば、二人はそれを糧に生きていけるのではないか」