弾丸一発で失われてしまう世界で一番大切な

http://d.hatena.ne.jp/tsukimori/20050402#p1
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悲しみとは「共感の切断」で、それは正義であり、『「共感の対象」とは成り得ない何か』に共感し、悲しみなどの感情を発生させることは困惑の対象となる。群集がバタバタ死んで悲しくないのは、観客と「群集の一人」との間に共感を発生させないからであり、セカチューは(中略)。『真実の正義』がどこにあるのかわからないが*1、共感の発生とその切断、回復への欲求という結構政治的なプロセスが働いていると思われる。マスコミで喧伝された、救国の戦士なんかには社会の共感が集まるし、国を守るために命を落とした兵士なんかも同様。逆に、敵国の人間に共感を寄せることは非難の対象になるし、アフリカで餓死する子供に共感を寄せることも、困惑の対象となる*2
 ま、正義も悪も相対的なものだ、という話なのだが、それは設定された視野によって変更可能なものであり、その視野に自覚的であったほうがいいのかもしれない。

*1:消える飛行機雲の彼方、夏の線路が尽きる果てかな

*2:注:共感するための正当なプロセスを踏まない共感は、不正な共感と認識される