一流国と二流国と三流国の責任

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フランスは普仏戦争の結果、一流半の国家に転落しました。それ以降、他の同盟国との関係抜きに重大な外交方針を決定できなくなりました。つまり、ロシアそしてイギリスです。

更に第二次大戦の結果、二流国に転落しました。この段階でフランスはヨーロッパのリーダーであることを完全に放棄しました。そして、安全保障は米(英)独、経済は独伊と組むことを選択しました。この基本的骨格は第5共和制を通して動いていません。

そして逆説的ですが、二流国は「発言」のフリーハンドを得ることができます。一流半の日本やイギリスはそれができません。一流半国家の「発言」は重大なことを招きかねないわけです。今回の場合であればフセイン大量破壊兵器をテロリストに販売し、大都市における大規模テロが発生したとしても、責任を問われることがない立場にあります。

二流国は責任がないので、ある程度勝手なことがいえますが、発言の責任は問われます。すなわち、NATO完全除名を覚悟する程度は必要で、今回フランスもドイツの支持がなければ動けなかったでしょう。これに対し三流国は何も考える必要がありません。誰もその発言を相手にしないからです。シンガポールや韓国の首班が「アッと驚くバカなこと」を言えるのはこのためです。

NZが空軍を放棄し、コスタリカが「軍隊」を放棄したのは、地政学的な要因と、こういう要因があると思われ。