コンテストの話

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実際サイレントマジョリティからの評価は辛辣で、であるからこそそれに評価してもらうことは難しいのですけどね。

 食べ物の話をしてみる。何回かやっているけど。
 おいしい食べ物、と言っても、料亭料理、懐石料理や、フランス料理という方向と、ラーメン、カレー、ジャンクフードに激辛料理という方向がある。芸術性、エンターテインメント性と言えるかもしれない。さらに言えば、栄養という観点と、絶対量、価格、そして個人的な郷愁(美味しんぼ的、ザ・シェフ的)も方向性としてあるだろう。
 ニンニクと脂がどっちゃり入った600円のラーメンと、何万円もするような懐石料理、どちらに高得点をつけるべきか、それは選考基準による、としか言いようが無い。単に、あなたの一番心に残った食べ物は、という設問では、
 ・たいやきうぐぅ
 という返答を見ることになるかもしれない。うぐぅ

 さて、食べ物を作ることは難しい。野菜も肉も、同じ大きさに切りそろえ、角は面取りし、灰汁はすくって汁は濾す。それが、プロの最低条件だろう。誰かが、でかい野菜をぶち込んでも、料理長がそれを排除するに違いない。それがプロのシステムだ。と思う。アマチュアの作品であれば、そういうものはチェックされていない。誰か、チェックしてあげれば食べやすいのに、と思うのだが、大きなお世話なのだろう。噛み切れない、大きくて筋の残る肉が入っていることもある。そうすると、気分を害することもある。料理自体の評価は低いものとなる。料理人は、煩いこというなら食わなくていい、と思うだろうし、試食人は、コンビニ、ファミレスにいけば、幾らでも美味い料理が置いてあるのに、と思うのだろう。
 また、焼き菓子を、ふんわり焼くのは難しい。マフィンを、空気のように食べられる、その程度に焼くだけでも、習練が必要だと思われる。しかし、高価な牛乳を、卵を、砂糖を、労力を投入して作った手作りのマフィンでも、フルリーフの茶葉(RR?)から淹れた紅茶でも、工業生産のハンガーバーとか機械抽出コーヒーとか、そんなものと容赦なく比較されてしまう、
 のだった。