missing vol.12 

 読了。
 ちょっとした日常の隙間に入り込んでくる、怪異と戦う我らが魔王探偵団。
 おまじないとか都市伝説とか、そんなものを導入にした構成は、かなり苦手だったが、ヒビが入りまくりの主人公達、日常を侵食する異界。この異界、は、大いなるクトゥルーが跋扈して欲望が解放される、そんな世界ではなく、現世に疲れた人間が求める"ここではないどこか"、人間がその形をとどめない、ある種安らいだ世界*1、を連想させ、どういう形にこれを処理するのか興味が尽きない。
 で、脇役の一人、武巳が保健室を覗くシーン。そこで、彼は戦慄の光景を見る。
 "魔女"がベッドに腰掛け、使徒が跪き…
 エロケ"脳が高速回転し、先のシーンを予測したけれど、残念ながらそういうシーンにはなりませんでした。

*1:古人はこれをLCLの海と言った