谷川流氏の同名小説のコミック化。
漫画を執筆者の力量が、もうすこしあったら、と思う。通常キャラの表情に今ひとつ力が無い(崩した表情のほうがよい)。細かいところだけど、作中のナイフが今ひとつ*1。小説のあらすじを、そのまま絵にしたような構成も、すこし残念。
1 小道具で作品の命が決まる、とか、価値が決まる、とか、ばかげたことを言うつもりはないけど、あんまり適当な小道具の造型も興ざめだと思うのだが。忍者が投げたのが切り出しナイフだったり、ヤクザが振り回すのが切り出しナイフだったり、美女がドレスの下から取り出して、抱いた相手の背中にブッスリやるのが切り出しナイフだったり。