空ノ鐘の響く惑星で 1,2 /渡瀬 草一郎

 "パラサイトムーン"のみ読了していた作家。出来がアレなので敬遠していたが、書評系で高評価なので購入。
 かなりよい。自分点で85+pts位?
 
主人公は、王家の第四王子。妾腹のため、殆ど余り物扱い。体よく追い払われた出向先の神殿で、彼は「柱」の中から現れた少女と出会う。

 余りモノの王子、異世界少女、とくれば、デルフィニア戦記を思い出す。っていうか、もうこれは、一つのジャンルかもしれない。王国での王位継承をめぐる争いと、王国全て、いやこの世界を巡る陰謀、という、二つの階層がそれぞれよく描かれているのが○。イラストも好きな系統。