研究の木

「研究」っていうのは、「誰の畑でもない有望な未開拓地」を探し、開墾し、耕し、種を撒き、木を育てて果実を収穫すること、っていう印象がある。
これは、実に大変。


よくありそうなのが、「実は、だれかの土地だった」って奴。「ここは未開拓地だおー」って喜び勇んで小屋を建て、周囲を探検している間に柵とか標識とか発見するアレだ。また、未開拓なのは、未開拓な理由があるって奴もあり、「サハラ砂漠だった」「シベリアのタイガだった」「マラリアのジャングルだった」みたいなアレ。

なんとか入植できても、耕せない、種を撒いても芽が出ない、芽が出ても木が育たない、木が育っても「売れるような実がならない」。



大きな「研究室」にいると、
「ボスは大河近くの肥沃なところで大樹を育てているので、これまで貢献してきたお前には、北東の空き地をあげるわ。用水路繋げたるから、耕して、あの種植えろや。ほら、北で育った木なら育つやろ。肥料はこれ、殺虫剤はこれ、実がなったら、何時もの店に持ってけば値がつくで」

な予感が。