フェミニズムと弱者男性

 何回かブコメで書いたけど、また書いておく。


なんていうか、正しいかどうかは別として、現在の「キモくて金のないオッサン」、所謂"弱者男性"は、明治維新後の士族(の倅)みたいなものかな、って思っている。御一新で、四民平等、廃刀令、俸禄は廃止になった。「これまで、主君の為に、剣を磨き、武士道を極め…」って言ったところで、明治の世では、「じゃあ、また、家禄200石を支給しましょう」とはいかなかったように、21世紀の世で、「俺は、立派なサラリーマンになるために、運動もせず、『遊び』もせず、服や髪や肌の手入れもせず、必死で勉強し、親や先生や上司の言うことを我慢して聞いていたのに」って主張しても、「それは大変でしたね。じゃあ、家禄を支給しましょう」ってはいかないだろうなあと思っている。


 さて、フェミニズム、っていうか、架空的に、「日本フェミニスト協会」っていうのがあったとしよう。その、「日本フェミニスト協会」が、弱者男性に対し、女性をあてがうとか、見合いを開催するとか、そんな義務があるかっていうと、別に無いと思ってる。弱者男性を救うための法案制定への働きかけを行う必要があるかっていうと、別に無いと思ってる。ただ、「フェミニズムは弱者男性を救わないのか(以下略)」っていうメールが来たら、FAQに、「我々は、全ての性の、ステレオタイプジェンダーロールからの解放を目指しています。我々は、あなた方が解放運動を成功させ、囚われているステロタイプから脱却することをお祈り申し上げます」って、一文を追加するくらいはやってあげてもいいんじゃないかな。別に、個々の返信は要らないから。